保護者に必要な「ヒューマンリテラシー」とは?

「ヒューマンリテラシー」とは何か?

最近、学校の情報の授業にも含まれている「情報モラル」「情報リテラシー」という言葉と共に、よく聞くようになったのが、この「ヒューマンリテラシー」という言葉です。

私たち団体の活動コンセプトも、「ヒューマンリテラシーをベースとした情報モラル教育を普及させる」となっています。

では、この「ヒューマンリテラシー」とはどんな意味なのでしょうか?

また、なぜ、保護者や教員にとって、意識して身に付けるべきスキルなのでしょうか?

今回は、この点に関して基礎的な事を共に考えていきましょう。

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ヒューマンリテラシーの定義や考え方については様々な見方があります。また、そのような考え方は、時代に合わせて変化していく事もあります。

現状で、ヒューマンリテラシーとは、「人間同士が信頼でき、生きやすい世界を作るために不可欠な人間特性的能力、活用できる人格特性」と定義される事が多いです。

漠然とした解釈かもしれませんが、私たち団体では、「お互いに信頼し、協力して、様々なジョブを成し遂げていくために必要な人格特性力及び思考力」と考えています。

一言で言うと、「総合的人間力」と表現できるかもしれません。

当然ですが、私たちは、いつの時代でも、どんな状況になっても、人間社会がある限りは、一人だけで生きていく事はできません。

間接的であったとしても、人との繋がりや交渉をしながら生きていきます。

ですから、特異な専門性や知識、経験以上に、まず、最低条件として必要なのが、このヒューマンリテラシーです。

ヒューマンリテラシーのメリットは?

例えば、皆さんの職場や友人関係で下記の人がいた場合、どちらを信頼し、近づきたいと思われるでしょうか?

①とても仕事ができたり、何か優れた能力や外見を持っているが、人間性にあまり魅力がない人。

②能力や専門性は普通だが、人間性が良い人。

私たちが実施している「ヒューマンリテラシー教育講座」では、多くの方が、②を選択します。

比較的、人は①を目指そうとしますが、長い目で見て、周りから信頼が得られるのは、「ヒューマンリテラシー」を向上させている②の方、という事になります。

確かに、「総合的な人間力」がある方は、年齢性別問わずに、周りからも自然に支えられます。

人生に様々な試練があっても、適切な考え方の基に対応していけるので、結果的に、人間力が不足している方より、幸福な人生を送っていけます。

そして、「能力や専門性」と「人間力」はトレーニング次第で両立する事は可能なのです。

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さらに、どんな交渉事であっても、この総合的な人間力が相手に伝わると、「NO!がYES!」に変わる事がよくあるのです。

このように考えてきますと、人間は誰であっても、意識してヒューマンリテラシーを向上させるなら、お互いにとって、どちらにもメリットがある交渉結果へと、交渉を詰めていく事ができるようになります。

この総合的な「ヒューマンリテラシー」が役立つのは、ビジネス間だけではありません。知人、友人、親族、家族、夫婦、義理の親、兄弟、そして子供に対しても役立ちます。

「子どもに対しても必要なの?」とお感じになる方もあるようですが、親子関係こそ、特に親の「人間力」が大きく影響を及ぼします。

「様々なジョブを成し遂げていくために必要な人格特性力及び思考力」は、子ども側からすると、親が一番、身に付けていなければならないスキルと言えます。

先日、カウンセリングを実施した中学生の生徒は、「母親が、自分の気持ちを理解しようとしてくれない、話を聞いてくれても、結論を言い放って終わってしまう‥」と不満を語っていました。

親の立場からしてみれば、言いたい事は沢山ありますが、やはり、子どもを正しく教育するという「ジョブ」を成し遂げようとするなら、理論、結論だけでなく、それにとって近道となる、「人格的特性と深い思考力」を表した対応をとるなら、子どもの反応も少しずつ変化してきます。

なぜなら、親のそのような「受け入れ態勢」に子どもは安心感と信頼を示すようになってくるからです。

上記の様々な事情から、特に保護者が意識して「ヒューマンリテラシー」を身に付ける事は、とても役立つ重要な事だと理解できるのではないでしょうか?

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ヒューマンリテラシーの2つの要素:

では、このヒューマンリテラシーには具体的にどのような要素が含まれますか?

私たちが活動する中で、特に重要なのは、次の2つの要素だと考えています。

①「コミュニケーション力」

自分と相手との間で「情報、意思、感情」を、「相手に理解しやすいように」伝えあい、理解し合う事。

②「シンキング力」

論理的、批評的思考をベースに、相手の表情や言動から、相手の意向や希望を敏感に想像し、分かりやすく説明、意思伝達できる考え方。

様々な考え方がありますが、私たちが啓蒙活動を展開する中で、良い関係でいられる親子や、先生と生徒間にはこの2つの要素が少なからずあります。

そして、そのような関係で育つ子どもは、ネット依存やトラブルに悩むことなく、充実した学生生活や家庭生活を送っているようです。

そのようなお母さんたちに話をお聞きすると、多くの方が、「感情的になるような時にも、コミュニケーションや子どもの考え方を理解する事、正しい考え方を子どもが理解しやすい形で伝える事を意識している」と答えられます。素晴らしい事ですね!

それで、私たち大人は、確かに何も考えず、意識せずに、子どもを叱ったり、注意したりするのではなく、「自分は我が子に、人間力がある親だと見られているだろうか?」と客観的に自問する事が、まずは大切です。

確かに、私たち親は、多忙で、感情的にも煩わされる事が多いですね。

でも、そうであっても、子どもに響く形で教えていくために、少し、この見方を持つのはいかがでしょうか?

では、次回以降、具体的なこの2つの特質である、親が身に付ける「コミュニケーション力」と「シンキング力」に関して、また考えていきましょう。

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