子どもに教える「自画撮り被害」の予防と対策

「自画撮り被害」の深刻な蔓延状況~児童ポルノとの関連性:

皆さんは「自画撮り被害」をご存じですか?

自画撮りとは、スマホが普及し始めた頃は、自分や友だちと一緒の写真を自分で撮影する、という何の問題もない、記念を残していくような撮影方法を示す言葉でした。

しかし、最近は少し意味合いが異なってきました。実際、「自画撮り」は今、子どもたちにとって、将来にも計り知れない影響を及ぼす最も卑劣な犯罪を表す言葉なのです。

そのような、「自画撮り」とは何でしょうか?

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それは、「だまされたり、脅迫されるなどして、児童(18歳未満)が自分の裸体等を撮影させられた上、SNSなどで送信させられる被害」の事を言います。

実際、2017年7月に、児童ポルノ禁止法が改正された後にも、この被害は急増しています。

警察庁の発表によると、平成29年の児童ポルノの被害児童は1216名で、割合としては、中学生以下が6割を占めています。

そして、この児童ポルノ被害の約4割が自画撮り被害と言われています。被害者は女子だけでなく、高校生男子なども被害に遭うケースがあります。

ですから、まずは、この自画撮りが、児童ポルノという卑劣な犯罪に直結しているという事、また、被害だけでなく、その画像を気軽に要求したり、また転送したりすると、「加害者」にもなってしまう事も、親が理解していなければなりません。

被害の拡大に影響しているのは、やはり、スマホの便利さです。簡単に撮影し、親に分からない間に送信できる、SNSの匿名性の「間違った認識」などの要素も関係しています。

なぜ、「自画撮り送信」してしまうのか?

私たち親としては、「なぜ、そのような考えられない事をしてしまうのか?」と感じるかと思います。

予防啓蒙する団体の私たちも数年前までは、そのように感じていました。

しかし、その様々な巧妙な罠を知って、被害が拡大している理由に納得できました。

大きく分けて、「入口」と「方法」は下記の2つが多いです。

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①ゲームアプリ、友だち募集アプリ、SNSでの繋がり:

この中で、年齢、性別を偽って接してくることを見破れずに罠にかかってしまう事があります。実際「中2女子」というプロフィールだったのが、「47歳中年男性」だった、という事もありました。

最大の特徴としては、ほとんどの場合、「数週間~数か月の交友関係を作り、信頼関係を保つ」という前段階があるという事です。犯罪者は、ターゲットとする年代の子どもたちの関心や言葉使い、流行りなどを詳しく学習習得しています。

そして、信頼関係を作るために、大体は、イケてる、もしくはかわいい同年代である事を印象つけるために、(ネットから探してきて合成した他人の)写真を少しだけ見せるようにして、相手の好印象を得ていきます。

次に、体形の悩みや、筋肉自慢などの話に持ち込みます。

例えば、「最近少し太って悩んでる‥」と述べ、お腹周りの自然な少し太った写真を自分から送信してきます。

そして、「こっちも見せたから~ちゃんもみせてよ」と誘います。

戸惑っていると、「先に見せた方が恥ずかしくなること、分かるよね?」と圧力をかけてきます。

ここまでくると、これまでの交友信頼関係から、「断ったら嫌われる」と感じ、自分の下着やお腹周りの画像を送信してしまいます。

そして、これが少しずつエスカレートし、気づいたら、自分の裸の画像を「~くんだけの秘密にするって約束してよ」と言い、送信してしまう、という流れとなります。

②同級生、友だち、交際相手から強要される:

こちらは最初から、関係性ができているため、分かっていても余計に断りにくい、という面が悪用されています。毎日の交友関係にも大きく影響する事例が多いため、妥協してしまう子がいます。

いかがでしょうか?

大きく分けた「入口と方法」を2つお伝えしましたが、勿論、これは一例にすぎません。私たちが学校側から聞いた事例ではさらに巧妙な事案もあり、ネットを駆使したその巧妙さに驚きました。

大人である私たちからすれば、たとえ上記の様な状況でも、断れるかと思います。

しかし、人生経験、知恵、予測力が不足している子どもたちの年齢ですと、現状の交友関係を最大の事とみなすため、それを壊すくらいなら、1枚の写真くらい‥という考えへ逃避してしまうのです。

予防方法は?

では、どのように子どもに予防を教えられますか?

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下記3点を意識しましょう。

①自画撮りの事例を子どもに教える。

上記の様な事例は、警察庁のHPなどに具体的な事例マンガとしても掲載されています。

また、you tubeなどでも、「自画撮り」で検索すると、注意喚起ドラマなど複数のとても啓発的な事例動画が掲載されています。

それで、まずは、「自画撮りしてないでしょうね!」と威圧だけするよりも、「こんな事例知ってる?」と話しかけ、親としても子どもとしても共に慎重になっていく姿勢で、「共通の立場」を築いておく事が重要です。

②自画撮りで失うものを明確に理解させる。

裸の画像だけでなく、ネット上にアップした画像や動画は、「デジタルタトゥー」と言われています。

つまり、「1度アップした画像は消す事はできない」という意味です。

送信した相手が「拡散」させれば、その画像が、ネット上から消える事はありません。

実際にあった話ですが、そのような画像が、就職活動で企業側に名前検索された際に発見され、内定取り消しになった事例もあるようです。

失うものは、「自分の評判を半永久的に」という考え方を教えましょう。

③どんなに親しい、信用している相手でも、絶対に送信しない。

「そもそも、そのような画像を求めてくる相手は、あなたの事を本当に大切に考えてくれている?」と根本的な点に注目させる事が大切です。

このような事を自問させながら、本当に大切な友だちとは?という、人生設計に役立つ「気づき」を与えていくチャンスとなります。

また、相手に、気軽に見せない体の部分に関する適切な「性モラル教育」が不足している事も否めません。

このような時にも、この課題が出てきてしまいます。

やはり、小さい時から、親子の会話にそのような点も含めていく事の大切さを物語っているのではないでしょうか?(当団体でも性モラル教育プログラムを実施しています)

今回は少し長くなりましたが、今、爆発的に急増している児童ポルノ犯罪のメインである自画撮りの「被害者」にも「加害者」にもならない方法を考えてきました。

被害に遭った子供の親は、「自分の子どもには起きないだろう‥」と思っていたという感想がありました。

それで、現実的な身近な問題として、上記のポイントだけでも把握するようにしましょう。

そのようにして、卑劣なネット犯罪から我が子を守っていきましょう!

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